民法第1条【基本原則】
⚖️ 民法第1条 ― 基本原則【民法の精神を理解しよう】
📝 条文解説
(基本原則)
第1条
1 私権は、公共の福祉に適合しなければならない。
2 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い、誠実に行わなければならない。
3 権利の濫用は、これを許さない。
民法第1条は、民法全体に適用される最も基本的な原則を定めた条文です。
社会秩序と個人の自由を調和させるために、「公共の福祉」「信義誠実」「権利濫用禁止」という3本柱が掲げられています。
📚 関連重要判例
- 最判昭和45年7月15日(民集24巻7号948頁)
→ 隣地間の通行をめぐる権利濫用の適用例 - 最判平成2年11月8日(民集44巻8号1382頁)
→ 信義則に基づく契約解除制限の例
📝 関係過去問
【平成30年度・行政書士試験】
次の記述は民法の原則に関するものである。正しいものはどれか。
1 私権の行使は、本人の自由に委ねられており、公共の福祉に適合する必要はない。
2 権利の行使及び義務の履行は、信義誠実の原則に従ってなされるべきである。
3 権利の濫用があった場合でも、民法上当然に無効とはならない。
4 権利は常に行使でき、行使を制限する特別の事情は想定されていない。
▶️ 正解:2
🔗 関連法令
- 憲法第12条(自由と権利の保持と公共の福祉)
- 民法第90条(公序良俗違反による無効)
- 民法第709条(不法行為の一般規定)
✍️ 練習問題(穴埋め)
【問題】
民法第1条第2項では、権利の行使及び義務の履行は、( )に従い、誠実に行わなければならないと定められている。
▶️ 正解: 信義
✅ 学習のポイント
- 民法第1条は、民法全体の基本的な精神を示す条文。
- 特に「信義誠実の原則」は契約法・不法行為法など広範囲で応用される。
- 権利濫用禁止は、権利を持っていても無制限に行使できないことを意味する。
- 「公共の福祉」「信義誠実」「権利濫用禁止」の3原則をセットで覚えること。
🎯 まとめ
民法第1条は、社会と個人のバランスをとる民法の精神を端的に示しています。
試験では、信義則違反や権利濫用の具体例を問う問題が頻出するので、条文の意味だけでなく、適用場面をイメージして理解することが重要です。


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